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教養の正しい勉強のしかたって?

教養ってどうやって楽しめばいいの?

今日は、教養という、あやふやなものを、
どうやって楽しむかという話をしたいと思っています。

ここ一週間、三谷幸喜氏の名作ドラマ「王様のレストラン」を見ています。
きっかけは名優田村正和氏がお亡くなりになったことです。
「古畑任三郎」を見ているうちに、同時代にやっていたこのドラマを思い出しました。
いまは実家にありますが、DVDを買うほど僕はこの作品が大好きなんです。

やる気のない従業員が働くフレンチレストランで、
カリスマギャルソンの千石と、
若きオーナー禄郎が再建を目指すコメディドラマです。

(ちなみに、千石武と、禄郎という名前は
蔵坊弁慶と源義経(九郎)が由来です)

なんといっても、
千石を演じる松本幸四郎(松本白鸚)さんがめちゃくちゃかっこいいんです。

僕は大学時代に彼の演じる千石のキャラクターに大きな影響を受けました。

「旗を切らしておりまして…」

たとえば、スタッフの子どもがレストランにやってきたとき、
母親が遠慮がちに「お子様ランチみたいなものはありますか?」と尋ねます。

もちろん、フレンチレストランにお子様ランチなど用意はしていません。
しかし、このまま伝えれば角が立ちます。
ユーモアを交えて、こう伝えます。

「お子様ランチは、ただいま旗を切らしておりまして…」

学生ながらに、
なんてかっこいいんだ!
僕も大人になったらこんなふうになりたい!
と思ったものです。

「飯を食うのにルールなんてありません」

第一話で、若きオーナーが伝説のギャルソンを呼び出し、
どうかこのレストランの復興を手伝ってほしいとお願いするシーンがあります。

とはいえ、若きオーナーも実はフレンチレストランは初めて。
真面目で誠実な彼は高級なムードに圧され、ガチガチになりながら、マナーブックを読んでいます。

パンが二人の間に運ばれてきて、
オーナーは慌ててマナーブックを読み返すのですが、
ギャルソンはそれを没収してしまいます。
そして、彼自身は優雅にパンを手づかみし、口に放り込みます。

で、言うんですね。

「ここは食事を楽しむ場所です。
飯を食うのにルールなんてありません。」

この台詞もほれぼれしてしまうんですよね。

松本白鸚さんだからこそ、
たかがパンのかけらを口に含むだけでも、
ものすごくかっこよいんです。

たとえ、マナー違反だとしても、
まったく汚い感じがしないのです!

教養を楽しむのにもルールなんてない

以前から僕が思っていたことがあります。

それは物知りな人たちは、
何かと小難しい話をして、
知らない人を一層けむにまく癖があるのではないかと。

たとえば、
初心者の方が「ドストエフスキーの『罪と罰』って面白いんですか?」って
物知りの人に聞いたとします。

すると、
「そうだね、ロシア正教や当時蔓延りつつあった社会主義について
勉強しておけば、より一層主人公の多層的な感情が理解できると思うよ」なんて
言ったりする。

こんなこと言われたら、
せっかく新しいことにチャレンジしようとした人の気持ちを
「秒」で挫きます。

もう、お分かりですよね。
先述のドラマでいえば、挫くのは「マナー」なんです。

教養にもお作法みたいなものがあって、
その通りに勉強しないと邪道みたいな感覚があると思います。

でも、僕はそんなの無意味だと思うんです。
楽しめればそれでいいじゃないですか。
自分なりの楽しみ方を見つければいい。

ちなみに、
「ドストエフスキーの『罪と罰』って面白いんですか?」って聞かれたら
こう答えます。

「めちゃくちゃ面白いです!
っていうか、犯人が先に分かってて、探偵が追いつめるという『古畑任三郎』の元ネタですもの!」

だから、僕も千石さんがパンを優雅に口に放りこんだように、
そして、それを見て、
若きオーナーがほっとして、食事に笑顔を取り戻したように、
そんな場所にこの大学をしていきたいと思っています。

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