授業記録:文学入門 若きウェルテルの悩み

失恋に苦しんだ経験のある人は必読!

本日は「文学入門 若きウェルテルの悩み」を開催しました。

この作品はゲーテが恋の苦しみから生み出した傑作です。
主人公の若き青年ウェルテルは、
同年代のシャルロッテという女性に恋をします。
(ちなみに、大企業ロッテはここから来ています。)
しかし、彼女にはすでに婚約者がいるのです。

親友として楽しい毎日を過ごす中、
恋心を抑えきれなくなっていきます。
しかし、理性では叶わぬ恋であることはわかってるのです。
そして、最後は自ら命を絶ってしまったのでした。

この本が発売された当時、
同じ思いに苦しむ若者たちが大量に自殺しました。
これをウェルテル効果と呼びました。

恋愛モノには興味がなくても問題なし

とはいえ、現代で失恋による自殺というのは、
あまり聞かなくなりましたね。
そもそも恋愛自体しない若者も増えているそうですから。

学生さんの中で、タイトルだけ知っていた方は、
「もっと青春を感じさせる、爽やかな内容」だと思っていたとおっしゃっていました。

そうなんです。
決してウェルテルは恋愛だけで死んだわけではないのです。

当時の身分格差、そして若いときには誰もが感じる社会というもの不合理…
いくつもの小さな出来事が重なっていき、彼は自分の居場所を失うのです。
そのときの彼の感情は「さわやか」どころか、「陰湿」「妄執」です。
現代における、道を外す若い犯罪者たちの思考とそっくりとも言えます。
だから、恋愛モノだと思って、読まないのはもったいないのです。

決して自殺賛美の物語ではない

この本が発売されたことで多くの若者が死を選びました。
しかし、ゲーテ自身は80歳を超えて生き永らえているのです。
そう、彼は生きることを選んだのです。

主人公ウェルテルはピストルを使って自殺します。
しかし、うまく撃てず、瀕死の状態で一日近く苦しむことになりました。
多くの人に迷惑をかけ、そして痛みに苦しんで死んでいきました。

どうでしょう?
ゲーテはやっぱり「死ぬって痛いことだよ?」と言っているように思えます。

ゲーテは70代で、10代の少女に恋をし、告白し、振られています(笑)
ものすごくみっともなくて、かっこわるい。
だけど、みっともなくて、かっこわるい、それが生きるってことですし、
死ぬよりもよっぽど価値のあることではないでしょうか。

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