授業記録:宗教入門 北欧神話

日本人にとっても意外と近い北欧神話

先日は「宗教入門 北欧神話」を開催しました。

※YouTube動画も参考にしてください。

神話というジャンルの中でも有名なのは、
ギリシャ神話、エジプト神話かもしれません。
北欧神話はその次点と言ったところでしょうか。

しかし、僕らの意外なところに北欧神話の影響はあります。
たとえば、曜日の名称です。

火曜日サースデイーは、天空神テュール。
水曜日ウェンズデーは、主神オーディン。
木曜日テューズデーは、雷神トール。
金曜日フライデーは、愛の女神フレイヤ。

いかがでしょう。少しは身近に感じていただけたでしょうか。
それ以外にも、小説、漫画、ゲームなどで登場する用語、
「ユグドラシル」「ヴァルハラ」「ワルキューレ」なども北欧神話由来です。

海賊ヴァイキング信じた物語

北欧神話を信じた北欧人とは実際、どんな人々だったのでしょうか。
もっとも想像しやすいのは、ヴァイキングです。

ヴァイキングといえば、海賊を思い浮かべる人も多いでしょう。
野蛮で残酷、暴力的な略奪者というイメージが強いです。

ところが、昨今の研究によって、彼らは農民であることが判明しています。
日頃は土を耕し、そして、交易のために海に出るのです。
そして、北欧は寒い土地柄です。
だから、農業にも限界があります。
彼らはやむなく海へと繰り出し、他国を侵略しなければいけないという側面がありました。

そんな彼らが信じたのが北欧神話の神たちでした。

知識のためには痛みも厭わない神

北欧神話は多神教です。
しかし、そのリーダーたる主神は存在します。
それがギリシャ神話ならゼウス、日本神話なら天照大御神、
そして、北欧神話ではオーディンです。

オーディンは御覧の通り、片目が潰れています。
彼自身が潰したのです。
彼は知恵の泉を飲むことと引き換えに、目を潰したのでした。
また、ルーン文字の秘密を明かすために腹に槍を差し、
九日間、首をつって耐えたなんていうエピソードもあります。

「知る」ことに命を賭ける神なのです。
これは、ヴァイキングが知識や知恵を重んじていた証拠でしょう。
海を安全に航海するためには情報が不可欠です。
ところが、google mapなどもない当時、情報を得るためには危険を冒して海に出るしかなかったのです。
「知る」とは、命がけの行為である。
しかし、極寒の土地で生き残るには命を賭けなければ生き残れない。

そんな彼らの境遇が、野蛮で暴力的かつ知的な神話を生んだのではないでしょうか。

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