授業記録:宗教入門 ギルガメシュ叙事詩

最古の文明が紡いだ最古の物語

本日は「宗教入門 ギルガメシュ叙事詩」を開催しました。

皆さんはこんな経験はありますか?
100年以上前の物語を読んでいて、不思議と感情移入してしまい、
「時代が違えど人間の感情は変わらないのだ」と思うこと。

しかし、それが5000年前となればどうでしょう。
今回のテーマであるギルガメシュ叙事詩は、
あの四大文明の一つメソポタミア文明において誕生した世界最古の文学です。
つまり、紀元前30世紀の文学なのです。

最強の男を止めるべく最強の男が生まれる

ギルガメシュとは、実在したと思われる王の名前です。
彼は神々に恵みを与えられ、最強の男として地上に君臨します。

しかし、彼はその力を悪いことにしか使えません。
王であることを利用して、国民のうち、男には重労働を課し、女には乱暴を働きました。

その狼藉に困り果てた神はギルガメシュを懲らしめるべく
同じ強さを持った男を森の中で誕生させるのです。
その名も、エンキドゥ。

エンキドゥはしばらく森の中で動物たちと暮らし、
ほのぼのとした生活を送っていました。
しかし、ギルガメシュは自分を倒すかもしれない男が森に棲んでいると情報を得るのでした。

二人の男はそれぞれ「人間」らしくなっていく

ギルガメシュはエンキドゥを都市までおびき寄せるため、
遊女を派遣しました。

彼女は森に棲むエンキドゥを誘惑し、
エンキドゥは六日間彼女と交わりつづけました。
すると、彼の強さは少し弱まり、その分、知恵を身につけたのでした。

そして、エンキドゥはギルガメシュと対峙。
二人は都市を崩すほどの激しい戦いの末、
お互いを認め合い、ついには友情を結ぶのでした。

ギルガメシュは親友ができたことで、
横暴さは消え、国民に愛される王へと変化したのでした。

なぜ、親友ができたことで優しい王になれたのでしょうか。
授業では学生さんから様々な意見が飛び交い、盛り上がりました。

最近の漫画かと思うほど、現代人を魅了する筋立てです。
今回紹介したのは第一幕。これから二人の壮大で、悲しい物語が始まります。
興味を持った方は是非読んでみてくださいね。

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