自殺を描くことで生きることの大切さを伝える名著

「若きウェルテルの悩み」は、
ドイツの文豪ゲーテが実体験をもとに描いた小説です。
発表当時、ウェルテルの真似をして自殺する人間が急増し、
精神的インフルエンザの病原体とも呼ばれました。

しかし、この名作は決して自殺の美学を説くものではありません。
なにせ、ウェルテルのモデルであるゲーテ自身が82歳まで結局生きているのです。
この作品を丁寧に読み解くと、
かつての自分のの考え方が偏っていたことを恥じるゲーテの気持ちも散見されます。
誰だって若い頃の行動を思い返すと、「イタさ」を感じることってありますよね。

生きていることは素晴らしい、心からそう思える読み方をお伝えしていきます。