はじめまして、教養初心者です。

はじめまして、教養初心者です

当古典教養大学の学長からお役目を拝借し、
このブログ欄を学生ブログとしてお借りすることになりました、
わたくし、「いすかんだる。」と申します。
この大学に入会したのは2019年、かれこれ5年の月日がたち、
わたくしの教養も随分と深まってきたこともあり(自己比較)、
この場を借りて教養について語ることになりました。

これまでは、古典教養大学で培った教養を交えながら、
Facebookに旅行で感じたことや蘊蓄(うんちく)を書き連ねてきたのですが、
宮下学長から、

「いすかんだる。さんの文章、読みやすくて好きです」

なんてコメントをいただき、

「調子に乗ってブログを書いてみようと思います。」

とつぶやいたことから、
あれよあれよとこの場をお借りすることになりました。

教養が叫ばれる時代

わたくしがこの古典教養大学に入学を決めた2019年がどんな時だったかというと、
日本がまだSDGsは眉唾だ!とその方向性について賛否両論があった時代でした。
ベトナム勤務中だったわたくし、商社、製造業、
サービス業と様々な業種の方々との交流があったのですが、
みな口をそろえて

「グリーンウォッシュだ。」

「また欧米のゲームチェンジか・・・。」

と批判の声の嵐。賛同の意見も

「ビジネスのためにSDGsに乗っかるしかない」

というネガティブな理由しかありませんでした。

また、SportifyやVoicyなどが浸透し始め、
Appleのポッドキャストに台頭し、
音声コンテンツがあふれ出し「耳が忙しい」時代の到来。
youtubeチャンネルには教養ものコンテンツに人気殺到、
そのサロンにはさらなる情報を得ようと多くの人が入会していました。

これら動き、いまでは少し古い感じのする「VUCAの時代」潮流。
日本にいなかったこそ感じられたのかもしれないこの異変を、
異国ベトナムで感じていました。

教養ってなに?

ベトナム時代の16年間、実はわたくし、日系企業の社長をやっておりました。
その拠点で働く日本人はわたくし一人。

「異国の人々をまとめ、組織を作り、末端まで動かす。」

それが当時の私の仕事。
最初の10年くらいは外資系企業も少なく日系企業は大人気で人を雇うのに苦労はなく、
優秀な人材を容易に採用することができていました。
しかしながら労働市場が成熟し、
労働力としての本領を発揮できるようになった2018年以降、
中国を始め大きな資本が流れ込んできました。

優秀な人材は未練もなく辞表を提出し、
高い報酬を提示する大手資本に流れていきます。
限られた労働力というリソースの中で、
いかに事業を継続させ発展させるか、それがわたくしの最大の課題となり、
社員が辞表を提出する夢で毎日うなされていました。

「信仰心がないから苦しみから逃れられない」

というキリスト教の教えのように、
「わたしには教養がないからこの苦しみから逃れられないんだ。」、
そう思うようになりました。
わたくしの漠然とした教養への畏敬は攻略すべきものへと形を変え、
その時に出会ったのが「古典教養大学」だったのです。

そう、「教養ってなに?」の答えは、
当時のわたしをを取り巻く環境を解決してくれるものではなく、、、

曖昧模糊とした説明できない事象を分かりやすく整理してくれるもの

 

こうやって、わたくしの教養人へ向けての修行の道が始まったのでした。

では、しばらくわたくしの修行の道にお付き合いください。
一緒に教養人になっていきましょう。

(つづく)

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